そして思いついたこと=「そうだ! 北海道に行こう」
250ccでありながら長距離・長時間を走っても快適なバイクをGETし,
「どこまで行けるかやってみたい」
という気持ちがムクムクと生じてきたことは,前回までに書いた通りです。
そして時は7月,季節は初夏。
「これは北海道を走ってみたい」と思うようになり,以下の書籍を買ってきました。
①ツーリングまっぷる「北海道」「東北」
②日本の絶景ロード100
③北海道ツーリングベストガイド2020最新版
そして,A4用紙1枚で次のような計画を立てました。とてもラフです。
(以下,計画書の引用)
第1 日程
1 7月31日から8月10日,11日間
(1) 7/31 早朝出発し,仙台(1930)から船に乗る
(2) 8/1 北海道上陸,苫小牧1100
(3) 8/2
(4) 8/3
(5) 8/4
(6) 8/5
(7) 8/6
(8) 8/7
(9) 8/8 函館発0930で大間1100に上陸
(10) 8/9
(11) 8/10 帰宅
第2 交通関係
1 7月31日,早朝(あるいは未明)に出発,自走して仙台に向かう。
2 同日,仙台19:40出港の船「新きたかみ」,苫小牧に翌日11:00着(太平洋フェ
リーに予約済み)
3 北海道内は予定なし(知床に行った後,宗谷岬か?)。知床に行った後,宗谷岬
に向かう。そのあと,函館に向かえば,だいたい,大きく周回することになる。
4 8月9日,函館9:30出港の船「大函丸」,大間に11:00着(津軽海峡フェリーに予
約済み)
5 8月8日から10日の間(実質2泊3日)に自走して帰宅する。本州最北端の大
間から帰宅する。3日かけて適当にあちこちによりながら帰る。連休であり,大変
かも。
第3 装備
1 テント一式,ガスコンロ,マット,シュラフ,シュラフカバー
2 ガス缶,コッフェル,武器(スプーン),ナイフ,まな板,フライパン,調味料
(しお,しょうゆ,こしょう,みそ汁,コーヒー),
3 携帯,充電器,モバイルバッテリー
4 財布(免許,カード,健康保険証),書類(フェリー,保険)
5 雨具,防寒具,着替え一式(3セット),タオル,ハンガー,あかすり,石鹸,
洗剤
6 地図,サンダル,歯ブラシ,ロール,めがねふき,眼鏡ケース,海パン,虫よけ
7 医薬品(ばんそうこう,痛み止め,下痢止め,虫刺され,日焼け止め)
8 工具,ヘルメット,
第4 済ませておくこと
1 済(オイル交換,オイルフィルター交換,サイドバック,スピーカーのヘルメッ
トへの装着, スクリーンの装着,ズボンと靴の購入)
2 リアバッグの装着
3 バッテリーコードの装着
(引用,ここまで)
あとはとにかく,必死に家庭内調整と職場内調整をして,
どうにか,実現の可能性が出てきました。
GSR250を選んだわけ
ジェベル200を手放して,次にどのバイクを買おうかー?
いろいろ悩みました。
中型自動二輪の中でも大きい400ccにするか,
それとも大型自動二輪(ナナハンとか)にするか?
車体が大きくて高速で楽なのはいいけど,
普段乗るにはあまり重いのは乗るのが億劫になりそうで心配で,
大型自動二輪の免許はあるのですけれど,やめました。
もしかしたら,一生,大型には乗らないかも・・・。
そして400については悩んだのですが,
やはり車検が面倒くさそうな気がして,
これもやめてしまいました。
①250でありながら,車体が大きくて,高速とかでも楽に乗れそう
②お値段がそんなに高くない
③扱いやすそうな感じのもの
という基準で選んだ時に,
いいんじゃないのかな,
と思えたのがGSR250でした。
①について
車体はかなり大きく,だれが乗っても窮屈な感じはしないと思います。
「これ,400?」とはたまに聞かれることがあります。
車体の重さもかなりあって,しかし,これが直線安定性に貢献していると思います。
もちろん,高速での追い抜きとかの場面で加速において,
パワーが足りない感じもしないではないですが,
高速に乗るのに躊躇をすることはないです。
②について
中古市場における値段は安めだと思います。
乗り出しで25くらいでした。
もう生産は終了していますしね。少し不人気車なのかもしれないですね。
ちょっと顔が昆虫的で不細工とは,よく言われているところです。
まあ,この辺は好き好きだと思いますが,21世紀のネイキッドという人もいます。
私はpuig(プーチ)のスクリーン(風防)をつけることで,
だいぶ昆虫感(あるいはチューリップ感)を紛らわしています。
③について
とてもスムースなエンジンだと思います。
昨今人気のV-ストローム250やジグサー250,GSX250Rのエンジンも,
元をただせばGSR250のエンジンが起源だと聞いています。
なかなか優秀なエンジンなのだと思います。
優秀さは「とんがった感じ」であるというよりも,「穏やかな感じ」であって,
ジェベルと比べるとハンドル握る手にくる振動が全然なくて,
高速とかでも,ずいぶん楽な感じです。
これは店から帰るときにも衝撃的に理解できて,
「こいつとならどこまで行けるんだろう」
と思ってしまい,その思いのまま,後日,遠くまで行くことになったのでした。
しかし,それとは裏腹に,
「この穏やかさは趣味の乗り物としてはどうなんだろう?」
と,不安に思ったことも事実です。
さらに付言しますと,最近のバイクはキャブレターに代わって,
FI(フュエール・インジェクション)という仕組みになっていて,
これはいわゆるコンピューター制御らしくて,
セルを回してエンジンをかけた時の始動がとても安定しています。
エンジンがかかりにくいということが全然ありません。常に一発始動。
それからGSR250はガソリンの量のインジケータがあって,
そのかわりにリザーブタンクの仕組みがありません。
あと,ギアが何速に入っているかも表示される仕組みになっていて,
頭の中で何回ギアをチェンジしたかを数えておく必要がないのは,
頭の容量が不足しがちな人(私?)には良いですね。
はじめまして
10年くらい前にジェベル200というオフロードのオートバイを中古で買いました。
神奈川県のけっこう有名な中古屋さんで,16万円でした。
とても頑丈なバイクで本当に手間がかかりませんでした。
それでも,あまりメンテナンスをしなかったので,だいぶくたびれた感じになってしまいました。ちょっと遠くに乗るには心配なくらいでした。
そこで,今年の5月,買取屋さんに連絡して来てもらったわけですが,思わぬ高値で売れて,ビックリしました。
売れたお金+その3倍くらいの金額をプラスして元手を作り,新たに買ったバイクが
GSR250。中古での購入です。
乗ってみると,とても楽に走れて驚きました。
エンジンが滑らかにまわって,振動もなくスムースな走り。
「これなら遠くまで行けそうだ」
そう思ったら,どこまで行けるか,やってみたくなってしまいました。
そして,無謀にもやってみましたので,
まずはそのことから書き始めていきたいと思います。